行動経済学 [言葉]
おせっかいな規制や制度、慣行が存在するということは、人間が後悔するということを前提にしないと理解できない。逆に言えば、公的な規制、税制、社会保障制度を設計する上では、後悔する人間を前提としてシステムを設計することが不可欠なのである。
したがって、後悔するような人間をモデルにして、経済学を構築する必要がある。実際、後悔するような非常に人間的なタイプの人を経済モデルで分析する分野が近年急速に発展してきており、行動経済学と呼ばれている。
競争と公平感―市場経済の本当のメリット
大竹 文雄 (著)
中央公論新社 (2010/3/1)
P106
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