無駄もまんざら無駄でない [ものの見方、考え方]
(住人注;免疫学的にも)「自己」の体制を作り出すために、なんと90%以上の細胞が死んでしまうという、壮大な無駄をしているのです。
その死に方が、自ら遺伝子を働かせて死んでゆくアポトーシス、つまり細胞の自殺なのです。
その無駄のおかげで、「自己」を破壊することなく、あらゆる「非自己」を排除しうる能力を持つようになるわけです。
~中略~
わたしたちが(住人注;心理学や哲学的)自己というものを確立してゆくときも、好奇心のレセプターでたくさんの可能性を試し、
自分に適合したものだけを残して、矛盾したものや不要なものをつぶしてゆくことによって、
個性というものを作り出してゆくのではないでしょうか。
ここでもたくさんの無駄をすることが、ゆたかな人格形成に必要らしいことがわかります。
多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P93
経験を賢く生かすならば、何事も無駄ではない。
[オーギュスト・ロダン]フランスの彫刻家 | 1840-1917
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)
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タグ:多田 富雄 オーギュスト・ロダン
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