自分の服を人まかせにするな [処世]
原則的にはネクタイというものは、締める当人が自分で選ぶべきものなんだ。
自分の締めるネクタイを他人任せにしているような男じゃ駄目ですよ。
~中略~
だけど、そういうネクタイをもらってぜんぜん嬉しくないかというと、そんなことはない。
~中略~
一生懸命このネクタイを選んでくれたんだなあということが通じれば、それはそれでいいと思う。
池波 正太郎 (著), 柳下 要司郎 (編集)
新編 男の作法―作品対照版
サンマーク出版 (2004/05)
P139
分別のある人は、服装に個性が出ないように気を配るものだ。自分だけ飛び抜けた恰好はしない。その土地の知識人、その社会の人と同じ程度の恰好、同じような服装をする。
身なりが立派すぎれば浮いてしまうし、みずぼらしければ、服装に気配りがされていないということで失礼にあたるからだ。
けれど私自身の考えでは、若者は、みずぼらしいよりは、ちょっと頑張りすぎという方がいい。
頑張りすぎは、年を経れば少しずつ収まるが、構わなすぎは悲惨で、四十歳でははみ出し者、五十歳では鼻つまみ者になってしまう。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P222
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
- 作者: フィリップ・チェスターフィールド
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 文庫
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