SSブログ

無意識の作用 [ものの見方、考え方]

  マックドゥーガル教授(1871~1938)もいっているように、
「本能的な衝動が、あらゆる活動の目的を決定し、またあらゆる精神活動に必要な推進力を供給するのである。」

そして最後に、無意識は、肉体的機能を監視する役割をはたす。消化・吸収・血液循環・肺・腎臓・その他さまざまな器官の働きが、無意識の作用で調整されている。
人間の身体は、時計みたいに、一度ぜんまいを巻いておけば自然に動くというものではない。複雑をきわめる肉体的機能のすべてが、精神によって監視されているのである。
しかし、この場合の精神は知性でなくて、無意識をさす。

C.H.ブルックス、E.クーエ (著), 河野 徹 (翻訳)
自己暗示
法政大学出版局; 新装版版 (2010/1/14)
P35


自己暗示〈新装版〉

自己暗示〈新装版〉

  • 出版社/メーカー: 法政大学出版局
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本

 

-6b5a0.jpg

自己暗示の基本法則
P42
無意識的自己暗示
「意識に入ってくる考えは、無意識によって受けいれられたら、必ず現実に変わり、今後の生活のなかで永続的な要素となる」
~中略~
 要約すると、自己暗示の過程は、
(1)考えを受けいれ、
(2)その考えを現実に変える、
という二つの段階からなっている。
そしてこの二つの作用をおこなうのは無意識なのである。


 

自己暗示〈新装版〉

自己暗示〈新装版〉

  • 出版社/メーカー: 法政大学出版局
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本

 

 

 

 君の身体と心の中には無自覚の部分がある。
その闇の領域から無意識的な衝動エネルギーがこみ上げる。
その衝動によって、知らぬうちに意識が走り出す。
それによって、身体と心のネットワークが動き始める。
それによって、眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの門から次に何を感じるかが決まる。
それによって、無自覚的に感覚器官に情報がどんどん飛び込む。
その情報を処理して、快楽と不快という脳内信号が生じる。

快と不快に無自覚なことによって、
「快→欲望」「不快→怒り」という反応が生じる。
その反応に無自覚なことによって、反応がパターン化して執着と化す。
自分の反応パターンに無自覚なことによって、特定のパターンが君を支配して
「アイデンティティ」という幻覚をつくる。
そのかたくななエネルギーが新たな君を生み出し、その君がまた老い、やがて死に、ありとあらゆる苦しみを連鎖する。
長部経典「大念処経」

超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)

一八〇 



超訳ブッダの言葉

超訳ブッダの言葉

  • 作者: 小池龍之介
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版



自転車に乗ることができる人は、自転車に乗る練習を思いだしてほしい。ある瞬間にいつのまにか車体が倒れることなく、運転ができるようになっているのである。それまでは何度も努力して倒れないようにしていたのに。
これは、意識的な運動が無意識の領域に移動したことを示している。さきほど取り上げた自動車の運転も、複雑な一連の運動を、脳の一部分が別のことに注目しているあいだにこなしてしまっているという意味で、ある種の無意識的行動ととらえることもできるだろう。ひょっとすると、人間の脳の働きの大部分は、無意識に属すると言ってもいいかもしれない。無意識での脳活動を、私たち自身は感じ取ることができないからだ。
 無意識の領域で神経細胞が膨大な交信をした結果のごく一部が意識に拾われると考えれば、連想やひらめきが突然生じるのも合点がゆくというものだ。
斎藤 成也
生物学者と仏教学者 七つの対論
斎藤 成也 (著), 佐々木 閑 (著)
ウェッジ (2009/11)
P56


 

生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)

生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)

  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2009/11/01
  • メディア: 単行本

 

 

 

二者択一の決断をするときは意識を働かせ、状況のプラスとマイナスについて冷静に理性的な判断をおこなう。だが、選択がもっと複雑な場合は、意識の力を眠らせて、無意識を働かせる。

その科学が成功を決める
リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 木村 博江 (翻訳)
文藝春秋 (2012/9/4)
P254



 

その科学が成功を決める (文春文庫)

その科学が成功を決める (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/09/04
  • メディア: 文庫

 

 

 

 意識とは、自分が何かを経験しているということを認識し、自分が何かを感じていることを認識し、自分が何かを認識しているということを認識する行為です。いま、みなさんは、自身が本を読んでいることを認識しているでしょう。
 意識があるおかげで、人は快楽の上位概念として「幸せ」を感じることができます。が、一方で不快の上位概念として「不幸」を感じます。
はじめは、生存に有利な環境を見出すために必要だったであろうシステムが、自身を苦しめるものになってしまうわけです。
「不幸」を感じて、あるいは予測される「不幸」のために、自ら命を絶つ個体も存在します。さらに、個体として快を優先する(不快を回避する)ために、子孫を残さない個体も生じています。
このような個体が少なくない数で存在するのは人に特徴的な傾向で、脳に意識というシステムがあることがその第一にの原因であると言えるでしょう。

脳はどこまでコントロールできるか?
中野 信子 (著)
ベストセラーズ (2014/8/19)
P220




 

脳はどこまでコントロールできるか? (ベスト新書)

脳はどこまでコントロールできるか? (ベスト新書)

  • 作者: 中野 信子
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2014/08/19
  • メディア: 新書

 

 

人が眠っている間、意識はお休みをしていてあまり活動をしていませんが、無意識の部分は、しっかりと夢を見ていて、日中に起こった出来事を処理できるよう働き続けているのです。
 読書の皆さんは、何らかの問題に取り組むアドバイスとして、「一晩寝かせなさい」という表現を聞いたことがあるでしょう。この言い回しは理に適っています。なぜなら、無意識は物事を違った角度から見る助けになるからです。
無意識は、また心の癖の多くが作用するところでもあります。
~中略~
 これらの無意識のスキルは、落ち込んだり、ストレスで参ってしまったり、怯えたり、希望を失ってしまったりと、自分に害をもたらしてしまうスキルでもあることもあります。
また逆に、やる気を起こしたり、リラックスしたり、もっと自信や希望にあふれることができるスキルでもあります。

望む人生を手に入れよう―NLPの生みの親バンドラーが語る 今すぐ人生を好転させ真の成功者になる25の秘訣
リチャード バンドラー (著), Richard Bandler (原著),白石 由利奈 (翻訳),& 1 その他
エル書房 (2011/6/1)
P51




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント