ネオテニー [言葉]
澤口 「ネオテニー」幼形成熟、つまり幼い時期の特徴を保ったままで成熟し、繁殖することをいいます。
~中略~
伸坊 ハイ、ネオテニーですね、で人間がそもそもネオテニーだってことなんですか。
澤口 そうなんです。そして私たちモンゴロイドは、進化学的に見ると、ヒトのなかでもっともネオテニーが進んでいて、未熟性を過分に身につけてきた経緯があります。
簡単にいうと、未成熟性はモンゴロイドの特徴なんです。
平然と車内で化粧する脳
澤口 俊之 (著), 南 伸坊 (著)
扶桑社 (2000/09)
P13
龍蔵寺1
P63
一つの種のなかに品種レベルのバリエーションがある、ということのほかに、イヌにはもう一つ、ヒトと非常に似ているところがあります。それは、彼らもまたネオテニー化によって進化してきた動物だ、ということです。
~中略~
たとえばシベリアンハスキーや秋田犬のような品種は、耳がピンと立っていて、体系や体毛などもゴアゴアして、オオカミにかなり近い姿をしています。これらのイヌは、ネオテニー化があまり進んでいないわけです。
これに対して、愛玩犬はまさに幼年期の特徴をそのまま残したイヌたちです。
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