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山川草木悉皆成仏 [宗教]

 平安時代の終りに「天台本覚論」という思想が生まれ出ました。天台本覚論の合言葉は「山川草木悉皆成仏」という言葉です。
山や川も、草や木も、すべて成仏する。動物はもちろん、植物や鉱物、山や川まで仏性を持っていて、仏になれる。仏性を持つものの範囲 が広がったんです。そういう思想が平安時代の終りにでて、この思想が土台になって鎌倉仏教が生まれてくるわけです。
 これはインドにはないんだ。インドでは、動物までは有情、つまり生きているものだと言える。植物に果たして仏性があるか。植物までは仏性はないんじゃないかという考え方のようです。

梅原猛の授業 仏になろう
梅原 猛 (著)
朝日新聞社 (2006/03)
P24

DSC_6239 (Small).JPG臼杵石仏


ある時、私はクモを殺して
それが当を得たことかどうかを考えた。
神は、私と同様にクモをも
この日々の生活にあずからしめんと欲せられたのだ。
(西東詩編「ことわざの書」から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P72


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