ランド・パワーとシー・パワー [国際社会]
彼(住人注;H・J・マッキンダー)は第一次大戦を基本的にいって、ユーラシア大陸の心臓部(ハートランド)を制覇しようとする大陸勢力(ランド・パワー)と、これを制止しようとする海島国(インシュラー・パワーズ)(英国、カナダ、米国、ブラジル、豪州、ニュージーランド、日本)の連合および
フランスやイタリア等の半島国―いいかえれば、つまり海洋勢力(シー・パワー)
―とのあいだの死活をかけた闘争である。と見た。
そして、今後世界の平和を保障するためには、東欧を一手に支配する強力な国家の出現を絶対にゆるしてはならないと力説した。
彼の国際連盟の構想は、いわばこの目標を実現することにかけられていたといってもいい。
地政学入門―外交戦略の政治学
曽村 保信 (著)
中央公論社 (1984/01)
P26
呉市旧東郷邸
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