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君子の交わりは義をもって結ばれ、小人の交わりは利をもって集まる [対人関係]

 人間の群れは、そういうものであった。事をなすべく目標を鋭く持ち、それにむかって生死を誓いつつ突き進んでいるときは、どの人間の姿も美しい。
が、ひとたび成功し、集団として目標をうしなってしまえば、そのエネルギーは仲間同士の葛藤にむけられる。
げんに、緒隊の隊長はたがいに政治家を気取って、たがいに蹴落としあいを始めていた。

世に棲む日日〈4〉
司馬 遼太郎 (著)
文藝春秋; 新装版 (2003/04)
P148

新装版 世に棲む日日 (4) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (4) (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 文庫

 

唐戸 (9) (Small).JPG唐戸市場

 

            P44

一四 子曰わく、君子は周( した )しみて比( おもねらず )、小人は比りて周しまず。


~中略~


先生がいわれた。


「 りっぱな人間は親しみあうが、なれあわない。つまらぬ人間はなれあうが、親しみあわない 」


~中略~


*この孔子のことばがもとになって、君子の交わりは義をもって結ばれ、親しいなかにもへだてあり、小人の交わりは利をもって集まり、徒党を組むことになるという考えが生まれてくる。


為政篇


P376

二三 子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。

子路篇


                  論語

           孔子 (著), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)


 

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 

 

 

 鄙夫(ひふ)
「下劣な男とは、いっしょに主君につかえることはできないよ。地位を手に入れない間は、地位を手に入れられるかどうかと心配し、地位についてしまうと、もしか地位を失うのではないかと心配しはじめ、どんなことでもやりかねない」
陽貨篇                      


                  論語
           孔子 (著), 貝塚 茂樹
           中央公論新社 (1973/07)
                      P505

 

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

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