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繁殖を終えたら死ぬというのが、自然界の”掟” [雑学]

 がんは身体の中に発生した、命令に服さず勝手に増殖する異分子です。したがって、これを敵と認識して攻撃してやっつけるのは、自然のしくみです。ところが、このしくみは、年齢とともに衰えます。
したがって、年寄りにがんが増えるのは当然のことなのです。

 繁殖を終えたら死ぬというのが、自然界の”掟”です。
生きものとしての賞味期限の切れた年寄りのがんは、「もう役目はすんだから、還ってきてもいいよ」という、”あの世からのお迎えの使者”と考えていいはずです。

大往生したけりゃ医療とかかわるな
中村 仁一 (著)
幻冬舎 (2012/1/28)
P104

IMG_0054 (Small).JPGエルパティオ牧場

進化について説明したついでに、われわれヒトを含めた生物は、生物学的にみて、本来どのような目的で生きているのかという点についても触れておきたい。
 それは、「利己的な遺伝子」という言葉に集約される。個体とは遺伝子の乗り物であり、個体はその遺伝子を残すことを至上命題としている。すべての生物はそのためだけに生きているといっても間違いではなく、生物を取り巻くあらゆる事象がこの考えで説明できるとされている。
 また「適応度」という言葉もある。繁殖可能な子供を残す能力を指す言葉であり、それが、高いか低いかが、その個体の真価となる。

昆虫はすごい
丸山 宗利 (著)
光文社 (2014/8/7)
P31


タグ:中村 仁一
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