自分が肝に銘じるために。住人が読んだ本から心に引っ掛かった文章集
もっとも室生寺を弘法大師にむすびつけるのは、学問的根拠がないといわれる。多分江戸初期に室生寺の大パトロンであった桂昌院(五代将軍綱吉の生母で大の仏教信者)と護持院隆光の作意によるものであろう。
それはともかくとして、室生寺は寺伝にいう女人高野の名にふさわしく、可愛らしく、華やかな寺である。伽藍も仏像も神秘的で、しかもあやしい色気がある。深山の杉木立に咲く山桜にもたとえられようか。
土門拳 古寺を訪ねて―奈良西ノ京から室生へ 土門 拳 小学館 (2001/09) P144
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