使わないと廃用萎縮 [養生]
「病気には安静」というのが、日本人の常識です。
しかし、年寄りを安静にさせすぎますと、二次障害が起きます。この二次障害を廃用症候群といいます。廃用、つまり使わないと廃れるということです。
具体的にいいますと、骨や筋肉がやせたり、関節が固まったり、肺や心臓の働き低下して、ちょっと身動きしても動機や息切れが起きる、また、精神活動も低下してぼけたり、ぼけていたのが一層進行したりすることを指します。
平均年齢が85歳から90歳という、特別養護老人ホームの入居者が、一カ月も入院して帰ってくると、手足の動きが悪くなり、歩いていたものが立つことさえままならなくなっていたり、ぼおっとしてまったく覇気のうせた、これがあの人かと思うほど変わり果てた姿になるのが常です。
大往生したけりゃ医療とかかわるな
中村 仁一 (著)
幻冬舎 (2012/1/28)
P185
到津の森公園
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