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現代日本の「不幸」 [日本(人)]

つまり、わたしには、現代日本の「不幸」はデモクラシーが成立していないからなのではなく、むしろ、そのデモクラシーがあまりに規律をもたず、いわば無責任な言論の横溢をもたらしているところにある、と思われるのだ。
~中略~
 だから民意を「世論」という名で定立したり操作したりするマス・メディアこそがデモクラシーのカギを握ることになる。現代社会ではマス・メディアこそがデモクラシーの死活を握っていることになる。
そして、私の判断では、まさにこのマス・メディア、ジャーナリズムといった広い意味での言論知識層における言論の乱れ、時には無責任、あるいは確信の喪失こそが、現代日本の漂流の重要な原因ではないか、と考えたいのである。
この言い方は少々強いとすれば、マス・メディア、ジャーナリズムを含む知識人の言説こそが、漂流する現代日本の思考様式の象徴だと言ってもよい。

現代民主主義の病理―戦後日本をどう見るか
佐伯 啓思 (著)
日本放送出版協会 (1997/01)
P9

巌流島2003.3.23.1M (Small) (4).jpg関門海峡


タグ:佐伯 啓思
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