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彼女たちの会話のルール [雑学]

 中学生の女子の悩みで多いのが、お弁当友だち、おしゃべり友だち、おトイレ友だち、お買いもの友だちがないことです。とくに、お弁当をいっしょに食べる友だちがないことが深刻で、不登校の引き金になったりもします。
中学生になると小学生のときと違って、対等感が友だちづくりの要点になります。体育会系クラブのように縦社会は別ですが、母性文化は対等感から成り立っており、中学校時代はこの母性文化になじむための最初の練習期間です。 この時代に、お弁当友だちやおしゃべり友だちがいなかった女性は、育児が下手だといわれています。

 女性が話をしているのを見ると、グループで話題を独占することが許されません。当人たちは気づいていないかもしれませんが、横から見ていると、バレーボールのパス回しと似ていることに気づかれるでしょう。自分に話題が回ってくると、素早く受けて相手に回すのが彼女たちの会話のルールなのです。このルールを女性は思春期に学ぶようです。

プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P151

TS3E0590 (Small).JPGハラペーニョ

~中略~
 彼女たちの会話は飛ぶのが特徴ですが、それでも底には一貫した雰囲気が流れています。話題が飛ぶのは、パスして次へ回すからです。次の人はその話題を受けて、方向を少し変えてパスを回します。そのときに話題が変わったように見えるのです。
対等感を大切にした会話をしようとすれば、こうするのがいちばんなのです。目まぐるしく変わる話題を続けることが、彼女たちの連帯感を高めストレスの発散になるのです。ヒエラルキー社会である男性社会を決定的に違うのがここで、男子が議論好きであまり人の話を聞かないのに対して、女子は人の話を聞くのがうまい人が多いのです。


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