死ぬのが難しい時代 [社会]
死ぬのが難しい時代、地域で語り合う場を
長い間悩みながら地域で患者をみとってきたなかで、経管栄養は大きなテーマのひとつでした。
経管栄養など「やれること」をすべてやるのではなく、ときに「やらないでみとる」という選択も、患者・家族と相談し悩みながら重ねてきました。
医学が進歩した現代は「死ぬのが難しい時代」だと思います。だからこそ「どのように死ぬのか」を、元気なときに考えて言葉にしておくことがとても大切です。
それには医療・介護従事者と地域住民が一緒になって考えなければいけません。ぜひとも多くの人々と語り合う場を持ちたいと考えています。
すみだクリニック医師 隅田俊子さん(58)
大切な人をどう看取るのか――終末期医療とグリーフケア
信濃毎日新聞社文化部 (著)
岩波書店 (2010/3/31)
P54
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