あらゆる情報を集めよ [学問]
研究テーマが何であれ、十分な知識を得るには自国以外の国々、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、日本、ロシア、イタリアなどが提供するものを汲み上げねばならない。
学問に忠誠を尽くすものは偏見を持ってはならない。心を広く持ち、受けるに値する物すべてを得ようという断固たる決意のもとに、あらゆる情報源から利用できるものは積極的に利用すべきである。
諸君がいかなる知識の流れに乗って船を進めようとかまわないが、ただ、その河に水を注ぐ個々の小川は多くの国々から流れてきているという点に留意すべきである。 研究成果をあげるためには、他国の学者との交流を持たねばならない。~中略~
他国での研究に無知であったがために、すでに解決積みの問題や解決不可能だと判明している問題に貴重な時間を何年もかけてしまった、という事態が往々にして起る。
そこで必要なのは、書物や雑誌からの知識だけでなく、直接人間から得られる知識である。
できうることなら、学問を志す者は他国の人々に会うことが望ましい。旅をすることによって視野が広がり、曖昧な推測ではなく確信が持てるようになるばかりか、外国の研究者と個人的な交流を持つことで、自分がやっている研究の欠陥や成果がよりはっきり判明し、自分より能力が劣っていたり機会に恵まれない同僚の仕事にもっと寛大な眼を向けることができるようになる。
平静の心―オスラー博士講演集
ウィリアム・オスラー (著), William Osler (著), 日野原 重明 (翻訳), 仁木 久恵 (翻訳)
医学書院; 新訂増補版 (2003/9/1)
P355
「たとえそれまでの事実と矛盾していても、新たな事実をできるだけ早く入手することが最善(ベスト)である」
パウエル自伝「マイ・アメリカン・ジャーニ」P282
パウエル―リーダーシップの法則
オーレン ハラーリ (著), Oren Harari (原著), 前田 和男 (翻訳)
ベストセラーズ (2002/05)
P113
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