有の以て利と為すは、無の以て用を為せばなり [哲学]
三十の輻(ふく)、一つの轂(こく)(住人注;車輪の中心)を共にす。その無に当って、車の用有り。
埴(しょく)を埏(かた)めて以て器(うつわ)を為(つく)る。その無に当って、器の用有り。
戸牖(こゆう)(住人注;戸や窓)を鑿(うが)ちて以て室(むろ)を為る。その無に当って、室の用あり。
故に有の以て利と為すは、無の以て用を為せばなり。
老子
小川 環樹 (翻訳)
中央公論社; 改版 (1997/03)
P30
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