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生きているほうがいい [哲学]

 すべての生き物は、死んでいるよりは生きているほうがよい。人もヘラジカも、マツだってそうだ。
そしてその事実を正しく理解する者は、その命を殺(あや)めるのではなく、むしろ守ろうとするだろう。―「メインの森」

ソロー語録
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P25

森の生活 (講談社学術文庫)

森の生活 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: 文庫
ソロー語録

ソロー語録

  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本

 

DSC_0319 (Small).JPG朝光寺

P467
 われわれアメリカ人、つまり、一般に言って現代人は、古代人、否(いな)、エリザベス朝の人々と比較して、知的小人だ、と耳に痛いほどやかましく言う者がいる。
だが、だからと言って、どうだというのか? 犬でも、生きていれば、死んだライオンよりましだ。自分が小人の種族に属しているという理由で、自分で首を吊ってしまい、なれる可能性のある最も立派な小人になろうとは思わないのか。
己が人間としての人格を身につけるよう努力しようではないか。

P470
 自分の生活がどんなにみすぼらしくても、それを正面から受けとめて、生きることだ。
その生活から逃げ出したり、激しい非難を浴びせてはならぬ。その生活は君自身ほど悪いものでもない。
最も裕福な時に、心は最も貧しく見える。他人の欠点を見つける人間は、自分が天国にいても、同じようなことをする。 貧しいからこそ、君の生活を愛するのだ。おそらく養老院にいてさえ、楽しく、胸がわくわくするような、素晴らしい生活を過ごすことができるかもしれない。

森の生活
D・ヘンリー・ソロー (著), 佐渡谷 重信 (翻訳) (著)
講談社 (1991/3/5)

 

森の生活 (講談社学術文庫)

森の生活 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: 文庫

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