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山伏たちの巣窟地帯 [見仏]

旧豊前路とは、北部九州の瀬戸内に面したところである。福岡県の東部と、大分県の北部からなる。 都市名で言うと、北九州市から宇佐八幡宮の鎮座する宇佐市の間である。
ここが、かつての鎮西修験道とよばれた地域で、山伏たちの巣窟地帯であった。

山伏まんだら―求菩提山(くぼてさん)修験遺跡にみる
重松 敏美(著)
日本放送出版協会; 〔カラー版〕版 (1986/11)
P8

山伏まんだら―求菩提山(くぼてさん)修験遺跡にみる (NHKブックス)

山伏まんだら―求菩提山(くぼてさん)修験遺跡にみる (NHKブックス)

  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2021/07/02
  • メディア: 単行本

 

DSC_4540 (Small).JPG求菩提山

P9
 日豊本線小倉駅から宇島(うのしま)駅に向かう途中、行橋(ゆくはし)という駅がある。ここは京都郡(みやこぐん)の一部である。
ちょうどこの辺の海に、大和からの舟が着いた。最澄はここから大宰府に向け歩いた。峠の向こうに最澄が祈った香春(かわら)の山があり、その山麓に古代寺院の跡、天台廃寺跡がある。
 京都郡は、古代の都を思わせるようにその名があり、多くの古代寺院が立ち並んでいたところである。~中略~
 ところで、この行橋駅から遠望するところに英彦山がある。左に山々が続くが、この山なみの中にそれぞれ独立した山岳寺院が営まれていたところで、ここが山伏の巣窟地帯である。
この山なみは、宇佐八幡宮のの元宮とされる御許山(おもとさん)に続く。そして、国東六郷満山の山なみにと続く。


タグ:重松 敏美
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