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食塩摂取量と高血圧の関係 [養生]

 世界の研究者の間でも、食塩摂取量と高血圧の関係は長い間謎とされていた。
長年の論争に決着をつけたのが、1988年に世界32ヵ国、52の地域の専門機関が協力した大規模疫学調査、「インターソルト・スタディ」である。
 世界中の、1万人以上もの人のデータを分析した結果、パプアニューギニアなど生活環境が極端に違う場所を除き、食塩摂取量と高血圧には何の関係も見られないという結果になった。
 実際、フィンランドを除くヨーロッパ主要国はどこも減塩を主張していない。
 世界ではとっくの昔に非常識になったことが、日本では今も常識としてまかり通っているのである。



高血圧はほっとくのが一番
松本 光正 (著)
講談社 (2014/4/22)
P158



高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)

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  • 作者: 松本光正
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/06/06
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興福寺 (7).JPG興福寺


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  • 作者: 松本 光正
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/04/22
  • メディア: 新書

 厚生労働省は男性8g/日以下を目標値、日本高血圧学会は6g/日未満を推奨値としています。
微妙に「目標値」と「推奨値」という言葉が使い分けられています。言葉のニュアンスから考えると、男性8g/日以下、女性7g/日以下は遵守してくださいね、それでもまだ余裕がある、まだ頑張れるぞという人は、6g/日未満にチャレンジしてみてください、というようなイメージでしょうか?
 ちなみに、2013年の統計では、塩分摂取率は男性11.1g/日、女性9.4g/日なので、日本国民は男女とももうすこし減塩を頑張る必要があるようです。

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章
古川 哲史 (著)
新潮社 (2018/12/14)
P183




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