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患者の分類 [医療]


あるひとは自分の健康管理に関して積極的に手を打つことを誇る。こういうひとは「ほとんどの場合、多ければ多いほど望ましい」というのが信条だ。
このタイプの患者、そして実のところ一部の医師も、たとえそれを証明する確たる臨床データがなくても、血圧をきっちりコントロールしたり、「悪玉」コレステロールであるLDLを劇的に下げたり、あるいはBMIを推奨されるレベル以下に下げることで、より健康に、より長く生きられると信じている。
彼らは「大多数より抜きん出る」ことに情熱を燃やす。
それに対して最小限主義(ミニマリスト)のひとびとはできる限り治療を避けようとする。どうしても治療が必要となった場合でも、出来るだけ少ない種類の薬を最小限の量で飲んだり、もっとも控えめな手術あるいは処置を受けることを選ぶ。
最小限主義のひとたちは「少なければ少ないほど望ましい」、すなわちリスクと予想外の結果が起こる可能性の前には得られるであろう利益などいかほどでもない、という考えに固執する。
 さらに、信じる者と疑う者というカテゴリーが存在する。信じる者は、自分が抱える問題を解決する良い方法がどこかに必ず存在する、という気持ちをもって治療法の選択にあたる。
彼らはたいがいはっきりした方向性を持っている。一方疑う者は、強い懐疑主義を持って、全ての治療オプションを検討する。極めてリスク忌避的であり、薬や医療処置で起こりうる副作用やその限界に非常に敏感である。
治療を考えるとき、実際治療すればどのような利益が得られるのか、何らかの害がもたらされることはないのか、と彼らは問う。
 信じる者が強い自然主義志向を示し、自然の治癒力に信を置いて先端技術を用いた治療介入を避けることもあれば、同じ信じる者でも技術志向を示し、最新医療に期待をかけることもある。
最大限主義者かつ信じる者であれば、治療は徹底するべきで、治療を差し控えるのは近視眼的であると考える。一方、最小限主義かつ信じる者の信念は全く正反対である。

決められない患者たち
Jerome Groopman MD (著), Pamela Hartzband MD (著), 堀内 志奈 (翻訳)
医学書院 (2013/4/5)
P292



DSC_2150 (Small).JPG美瑛


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