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昼寝の勧め [養生]

 人間の活力や集中力は、午前中に上昇し、正午ごろに最も高くなり、昼食後の午後2時~3時頃にかけて低下する。
交通事故は注意力の低下する午後の早い時間に多く発生するという。
 午後4時過ぎに再び活発になり、日が落ちると、就寝に向けて再び低下する。
この点からも、心身のテンションが低い午後2時~3時に昼寝をするのは、合理的なのだ。
 大工や土木作業に従事する人などは、たいてい昼食後に昼寝をしている。こうした仕事は朝が早く、重労働だ。危険な作業も多く、集中力の低下は自己の原因につながる。
昼寝をして体を休め、午後の仕事に備えているのである。


高血圧はほっとくのが一番
松本 光正 (著)
講談社 (2014/4/22)
P178




興福寺 (10).JPG興福寺



P193
 加齢による睡眠の変化で、もう一つ顕著なのは、眠りが浅くなることだ。
 睡眠中の脳波を調べてみると、年齢が上がるにつれて、深い眠りであるノンレム睡眠が減って、浅い睡眠であるレム睡眠が増えるようになる。そのため、ちょっとした物音や尿意で目が覚めてしまう。~中略~
 睡眠時間そのものも減る傾向があり、国立精神・神経医療研究センターの調べでは、五〇代前後では若いときより三〇分ぐらい、七〇代になると若いときより一時間以上、睡眠時間は短くなる。それなのに、ベッドにいる時間はそう減っていない。その分、眠れないという感じが残るとも考えられる。

P195
 眠れないという悩みを訴える人には、私はよく、「お昼寝をなさったらどうですか」とすすめている。睡眠不足で眠い感じがあるのは、脳に睡眠物質がたまっているから。
三〇分でも一時間でも昼寝をすると、この睡眠物質がごっそり減り、睡眠不足の感じはすっきり解消されるはずだ。
「世の中の 重荷おろして 昼寝かな」と正岡子規は詠んだが、みな働いている時間に眠れるなんて、最高の贅沢ではないか。

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)



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