コンコード―ソローの森 [雑学]
マサチューセッツ州コンコードはオークやメイプルなどの樹木に囲まれた美しい町だ。
~中略~
一七七五年、統治国イギリスの厳しい締めつけに反発し、愛国心の芽生えはじめた農民兵がイギリス軍と衝突したのがここコンコードだった。
中略~
大国アメリカ合衆国の夜明けを告げた町として、コンコードの名は一躍世界に知られることになった。
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳
(著)
平凡社 (2001/01)
P113
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)
- 作者: 加藤 則芳
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 単行本
P114
コンコードの名を広く知らしめている理由は、じつはもうひとつこの「知性」にあった。
アメリカ合衆国を独立に導いた進取の気性は、文学、思想の面でもコンコードを舞台に花開いていた。
一九世紀アメリカの思想界をリードしたラルフ・ウォルド・エマーソンをはじめ、アメリカを代表する思想家や文学者がこの町で数多く輩出されたのである。~中略~
そのなかにエマーソンに深く傾倒し、その自然思想を継承しながら、実戦的に人と自然のただしいあり方を唱えた人物がいた。ヘンリー・デヴィッド・ソローである。
名著「森の生活」は、コンコード口外のウォールデン池の畔(ほとり)の森に自ら建てた小屋での、二年二ヵ月にわたる生活体験に基づいて書かれた作品だった。
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)
- 作者: 加藤 則芳
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 単行本
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