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クスノキ [雑学]

  クスノキは、関東地方より西部の日本と、韓国の済州島から中国南部などに生育する樹種で、日本では九州が圧倒的に多い。
古来、樟脳の原料として、盛んに植林されたという。香木であることから仏像彫刻材にも用いられた。
また、害虫に強く材質が固く、しかも巨木になることから、船材としても貴重な木材だった。
「古事記」の上の巻に次ぎのようなくだりがある。「次に生める神の名は、鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)、亦の名は天鳥船(あめのとりふね)と謂ふ」
 船材としてクスノキを使っていたことを示す記述は、ほかにも「日本書紀」「日本霊異記」「播磨国風土記」などにも見られる。
古来、最も尊ばれた樹種がクスノキだった。

自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳 (著)
平凡社 (2001/01)
P184


自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)

自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)

  • 作者: 加藤 則芳
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2001/01/01
  • メディア: 単行本

 


DSC_2911 (Small).JPG千手観音堂 岩屋山泉水寺


タグ:加藤 則芳
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