機能性身体症候群 [言葉]
機能性身体症候群という用語は,過敏性腸症候群,繊維筋痛症(慢性の各所に幅広く生じる疼痛),顎関節痛,化学物質過敏症など,よく知られた医学的症候群の患者を包括した用語です。これらの診断名は臨床の現場ではしばしば用いられていますが,その原因がよくわかっていないため,一般には「医学的に説明困難な」症候群とみなされています。
それぞれの症候群には明確な診断基準があり,それは専門家による委員会で改訂されています[75;76;77]。器質的原因は明らかではなく,適切な検査によって指摘される特別な異常所見もないため,これらの詳細な診断基準は症状に基づいたものになっています。
不定愁訴の診断と治療 よりよい臨床のための新しい指針
Francis Creed (編集),Peter Henningsen (編集),Per Fink (編集),太田 大介 (翻訳)
星和書店 (2014/3/28)
P16
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