人間の強さ [教育]
これはよくスポーツ選手の競技引退後のキャリアプランニング時に話すことなのですが、ビジネスやスポーツに限らず、あらゆる分野において、「強い人」あるいは「使える人」というのは大きく二つのタイプに分けてよいのでは、と思っています。
言い換えれば、人間の「強さ」の出し方、パフォーマンスの発揮の仕方は、二通りあるということです。
まずひとつが「突出型」。いわゆる「一芸に秀でた人」の強さです。
そしてもうひとつが「バランス型」。こちらは文字どおり、いろいろなことがバランスよくできるという強さの出し方です。
メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
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飛び抜けて優れた能力があるのは、もちろん素晴らしいことです。しかし、ひとつのことを極めるためには、必ずその裏で何かを犠牲にしなければなりません。そのため、突出型には大きく欠けている部分も多いのです。
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突出型の人なら、まさに「オレについて来い!」と、自分が先頭を切ってチームを率いて攻めていくスタイルでリーダーシップを発揮できるでしょう。サッカーのポジションでいえばフォワードのような存在の「フォワード型リーダー」がピッタリです。
バランス型の人は、無理に先頭に立とうとする必要はありません。
部下が安心して攻められるように、後方から支援するリーダーシップの発揮の仕方もあります。「後ろはオレがフォローする!」という気持ちで、バランスのよさを活かして全体を見わたす「キーパー型リーダー」になればよいのです。
フォワード型リーダーにもキーパー型リーダーにも共通していえるのが、「部下にも突出型とバランス型の両方がいる」ということ。特に、自分と異なるタイプの部下との接し方重要です。
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