ジェネラティビティ [言葉]
成人期の男性(エリクソンの研究は男性を対象にしたものです)は、四十歳頃まで、自分の成功や自己実現を第一に考えて成長します。もちろん程度の差はありますが、基本的には「オレが、オレが」という生き方。これが自然なのだそうです。
それが四十歳前後になると、自分のそれまでの人生を振り返る「節目」を迎えます。およそ人生の「復路」では、脳の機能や体力も徐々に衰えていく。それを認識したうえで、これからの人生にどんな生きがいを持てばよいのか?―そのような悩みを経て生まれる心の感覚が、ジェネラティビティです。
ジェネラティビティは、「次世代につながる価値を生み出し、育むことへの関心」という意味を持つ造語。つまり、自分がこれまで培ってきたスキルやノウハウを次の世代に「伝えること」に生きがいを感じるようになるということです。
メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P176
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