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野良弁(護士) [言葉]

難しい試験の代表格だった司法試験も、ロースクールが日本中にできて、合格者数も大幅に増えたことから、需要と供給のバランスが崩れ、現在では「弁護士が余る」という状況になっている。
 昔は司法試験に合格しても、自分一人で仕事が得られず、どこかの事務所に入って働く弁護士のことを「イソ弁」(居候弁護士)と呼んだ。今はそれがさらに進んで、給料ゼロで事務所の「軒先(のきさき)」だけを貸してもらう弁護士のことを「ノキ弁」と呼ぶ。
事務所にすら入れてもらえず、必要なときに呼び出される弁護士は、「野良(のら)弁」と呼ばれることすらあるそうだ。

僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史 (著)
講談社 (2011/9/22)
P21

DSC_3762 (Small).JPG赤間神宮

P165
 会計士においても、弁護士においても、その資格を手にすること自体には、ほとんど意味がないことがお分かりいただけただろうか。
 資格や専門知識よりも、むしろ自分で仕事を作る、成功報酬ベースの仕事をする、たくさんの部下を自分で管理する、というところにこそ、「付加価値」が生まれるのである。
 それに対して単に弁護士資格を持っているだけの人は、まったく価値のない「野良弁」になってしまう。稼げない「野良弁」と、すごく成功している弁護士を分けるのは、弁護士資格ではなく、そうした新しいビジネスを作り出せる能力があるかどうかなのだ。


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