詐欺師に学ぶ高齢者への話し方 [対人関係]
詐欺師から見れば、高齢者はいいカモになっています。
ですから高齢者のことは、高齢者自身よりも詐欺師のほうが勉強していて詳しいです。
高齢者がどうやったほうが話を聞いてくれるのか、視覚がどう見えにくいのかも熟知しています。
詐欺師にとって都合がいいことは聞こえやすい声や見えやすい文字を使い、都合が悪いことは聞こえにくい声や読みにくい字を使うのです。
また、高齢者の接し方も研究しているので、家族や一般の店員より「いい人」に見えてしまいます。
老人の取扱説明書
平松 類 (著)
SBクリエイティブ (2017/9/6)
P168
戸上神社企救自然歩道
P172
実際にあった詐欺師の行動が「老人食い」(鈴木大介/筑摩書房)という書籍で詳細に書かれています。
詐欺師たちは泊まり込みで研修を受けて、話し方などをしっかり学ぶということです。シニア向けビジネス誌を読んで、心理や動向も勉強しています。
シニアに向けて健全なビジネスをする一般企業こそ見習いたいくらい、詐欺師たちは熱心に勉強をして行動に移しています。
誰でも簡単に騙せるくらいのプロフェッショナル集団に来られては、認知症でなくてもいとも簡単に口説き落されてしまいます。 高齢者が詐欺に引っかかりやすいのは、認知症だけが原因ではないのです。
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