自覚が大切 [養生]
思うに、中高年登山者の厄介なところは、自分自身の体力の衰えを自覚していない点にあります。
山の会や仲よしグループによる山行、ツアー登山などは同世代の仲間と出かけることが多く、若い人たちと一緒に歩いたり登ったりする機会はめったにありません。
そのため、どうしても同世代間の比較となり、「俺はけっこう強いな」とか「私はまだまだ、負けてないわよ」とか思ったりして、体力の衰えを実感できていないのではないでしょうか。
気分は若いときのままでけっこうですが、体力の低下は本人が思っている以上に進んでいるのですよ。やっぱり自覚は大切です。
或るデータによれば、20歳を100%とした場合、敏捷性は50歳で80%、60歳で70%と意外と低下していないもの。ところが、脚力や持久力になると、50歳で60%、60歳で50%程度ですから、若いときのほぼ半分とないいています。平衡性に関してはさらに低下が著しく、50歳で40%、60歳で30%くらいになってしまいます。
登山力アップの強化書
徳永 哲哉 (著)
西日本新聞社 (2017/6/19)
P018
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