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自分のことは見えない [ものの見方、考え方]

人はよほど注意深く自分の心を観察しないかぎり、
そこに欠点を見出すことはできません。
私たちはよく、「自分は別に何も悪いことはしていないのに」といいますが、
それはこうしたことによるものです。

ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P192

1927600龍安寺

ダライ・ラマ365日を生きる智慧新装版

誰しもじぶんのウンチは臭いとは思っていない。
問題はじぶんのウンチの確認をせずに、人の「ウンチが臭い」と言い出すかどうかである。
馬寄村の住人

われわれの敵の意見は、われわれに関する限り、自分自身の意見よりも真実にちかい

デール・カーネギー (著) 香山晶 (訳)
道は開ける
ハンディーカーネギー・ベスト 
創元社 (1986/11)
P301

1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所設立。人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。

ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット)


 他人の良くないところはとてもよく見えるし、ついつい調子にのって指摘したくもなる。
見えにくいのは、君自身の良くないところ。
 自分は「いい人」のつもりでも、実は他人に善意の押し売りをしていたりするかもしれない。誠実に謝罪しているつもりでも、実は許してもらえないとすぐに腹を立ててしまう偽善者だったりするかもしれない。
 こういう「歪んだ自分の本症」こそが見えにくい。
~後略
法句経252 

超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
一二五  


如何ぞ己身の膏肓(こうこう)を療せずして、たやすく腫脚(はれあし)を発露す。
三教指帰 巻の上

どうして私たちは、自分の欠点をただそうとせず、他人の揚げ足をとろうとするのだろうか。

空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
戒めの言葉五三


「大妃さま。この二つのことがらは、洞察して知ることが難しいのです。〔第一に〕本来清浄である心を洞察して知るのは難しいのです。
〔第二に〕まさにその心が隋煩悩によって汚されているということも、洞察して知るのが難しいのです。王妃さま。あなたは、この二つのことがらを聞く者となるでしょう。
また大いなる理法を身にそなえたもろもろの求道者たち(bodhisattvah)もそうなるでしょう。
そのほかの一切の、教えをまじめに奉ずる人たち、独りでさとりを開く人たちにとっては、この二つのことがらは、如来にたいする信によってのみ達成されうるものです」。(Ratnagotravibhaga,P.22)

『維摩経』『勝鬘経』 (現代語訳大乗仏典)
中村 元 (著)
東京書籍 (2003/06)
P147


P36
 では、「心の状態をみる」とはどういうことか。ここではその方法を三つ紹介します。
①言葉で確認する。②感覚を意識する。③分類するーいずれも、ムダな反応を静める絶大な効果を持っているので、ぜひ実践してください。
①ココロの状態を言葉で確認する
 これは、心の状態を「言葉で確認する」方法です。たとえば、苦手な人の前で緊張してしまったら、「わたしは緊張している」と確認します。~中略~
「言葉で確認する」ことを、仏教の世界では「ラベリング」(ラベル貼り)と呼ぶことがあります。心の状態にぺたりと「名前」を貼って、客観的に理解してしまうのです。
~中略~
「言葉で確認する」作業は、メンタルヘルスの基本として、お勧めできます。

P38
②カラダの感覚を意識する
 もうひとつは、「感覚を意識する」という方法です。これは、ストレスや疲れが溜まった心をリフレッシュする、抜群の効果があります。
~中略~
 こうして、日頃動かしているカラダの「感覚」を、よく意識しながら感じ取るようにするのです。
 これらの二つの方法―①言葉で確認する、②感覚を意識するーは、ブッダが生きていた時代には「サティ」(sati)と呼ばれていました。禅の世界では「念じる」、瞑想の世界では「マインドフルネス」と呼ばれています。
 心の状態をよく見ること、意識すること、そのことで、ムダな反応は止まり、心は静まり、深い落ち着きと集中が可能になります。
③アタマの中を分類する
 これは、心の状態をいくつかの種類に分けて理解する方法です。「言葉で確認する」のと似ていますが、もう少しおおざっぱに、観念的に理解するところに特徴があります。
基本は、(1)貪欲、(2)怒り、(3)妄想、の三つに分類することです。

P44
「カラダの感覚を意識する」という発想さえあれば、スポーツでも、ヨガでも、山登りでも、ラジオ体操でも、「カラダを使う」ことなら、なんでも活用できます。
~中略~
 悩みはいつも「心の内側」に生じます。だから、悩みを抜けるには、「心の外」にあるカラダの感覚に意識を向けることがベストの方法なのです。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)


 自分と向き合うには、ここでも幽体離脱が必要だ。一度自分を抜け出して客観的に見ないと、本当の自分と語り合えない。そのためには、まず自分だけの時間を確保することが重要だ。
~中略~
 「お前は本当に今のままでいいのか?」
 「本当は何がしたいんだ」
 「お前の中で一番大切なものは、価値は、何なんだ?」
 「今、全力を尽くしているか?」
 「怠けていないか?」
 「本当にその仕事が好きなのか?」

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
P200


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