日本人の動物化 [日本(人)]
言葉と論理があるか、本能以外の自己抑制力を持つかが、人間と動物とを区別する基準であろう。
戦前派が後者の意味での人間であり、戦後派が前者の意味での人間であったなら、人間としての親子関係はなんとか成立の余地がある。
しかし、戦後派は欠損状態以外のなにものでもない。そこに人間関係は成立しないだろう。
親不孝などというものではなく、人間としての親子関係は死滅するとわたしが予測する所以である。
会田 雄次 (著)
日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講談社現代新書 293)
講談社 (1972/01)
P173
日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (1972年) (講談社現代新書)
- 作者: 会田 雄次
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1972
- メディア: 新書
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