SSブログ

解るレベル [教育]

凡そものが解るという程不可思議な事実はない。
解るという事には無数の段階があるのである。
人生が退屈だとはボードレールもいうし、会社員も言うのである。
「測鉛Ⅱ」1-110

新潮社 (編集)
人生の鍛錬―小林秀雄の言葉
新潮社 (2007/04)
P11

日本の近代批評の創始者であり、確立者でもある小林秀雄―。厳しい自己鍛錬を経て記されたその言葉は、没後二十余年の今日なお輝きを増し続け、人生の教師として読む者を導いている。人間が人間らしく、日本人が日本人らしく生きるためには、人それぞれ何を心がけ、どういう道を歩んでいくべきか。八十年の生涯の膨大な作品の中から選り抜いた、魂の言葉四百十六。

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 新書



 

1938041マリンビューワーなんごう2

「わかりきったこと」というのはつまらない。ところが「まるでわからない」というのもおもしろくないのである。
 おもしろいのは「わかりかけるとき」「わかったのがわかったとき」とでもいったところだろうか?
 人間は「わかりたい」のだろう、と私は思う。わかるとうれしいいように脳ミソができているのじゃないだろうか?
 わかりきったことを言われると退屈するのは、その先にうれしくなる可能性がなかいらである。まるで歯が立たないくらいに「わかりにくい」のがつまらないのも、うれしくなる可能性に希望が持てないからだろう。
 この、わからないでいるうちの、苦しさに耐性のある人は、より深くわかる人である。
あまり早くわかりたいとばかり思う人は、通りいっぺんのことしかわからない。
南 伸坊

心理療法個人授業
河合 隼雄 (著), 南 伸坊 (著)
新潮社 (2002/06)
P173

心理療法個人授業

心理療法個人授業

  • 作者: 南 伸坊
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 単行本




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント