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大豆イソフラボンとビスフェノールA [社会]

  大豆イソフラボンは比較的強い女性ホルモン様の活性があり、そのために骨粗しょう症予防などの効能を謳って食品に添加されたのですが、このような外来性のホルモン様物質はいわゆる内分泌かく乱物資としても知られています。

ごく微量の外来性のホルモン様物質に対して有害である可能性があると主張されているのがいわゆる環境ホルモン問題ですが、添加された大豆イソフラボンは量も活性もそのようなプラスチックや環境中に含まれるとされる汚染物質によるものより遥かに大きなものでした。

~中略~
つまり単純に女性ホルモンとしての活性で考えると、ポリカーボネートの哺乳瓶に入れたミルク200ミリリットルに入っているかもしれないビスフェノールA10マイクログラムにくらべて、納豆一パックに入っている大豆イソフラボン30ミリグラムのほうが、およそ3万倍の活性あるのです。
そしてビスフェノールAの女性ホルモンの作用が心配だからという理由でポリカーボネート製の哺乳瓶は市場から消えてしまった一方で、イソフラボンは健康成分としてさらに添加されたりサプリメントで摂ったりしようとされているわけです。

畝山 智香子 (著)
ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想
化学同人 (2009/11/30)
P171

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

  • 作者: 畝山 智香子
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2009/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






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