目出たい [ものの見方、考え方]
ブッダがいつも口にされたのは、悪い経験は悪い行為を行った結果であるということでした。
ですから本物の修行者にとっては、元旦だからめでたいということもありませんし、
日よりの良し悪しとうこともありません。
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P104
著者略歴
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ
1935年、チベット東北部アムド地方に生まれる。2歳のとき転生活仏ダライ・ラマ14世と認められる。1949年の中国のチベット侵略に伴い、15歳で、政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命。インドのダラムサーラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴えつづけ、1989年にノーベル平和賞受賞
「勝つべき合戦、取るべき城攻め等のとき、吉日を選び方向を考えて時日を移すこと、はなはだ口惜しく候。
いかに能き日なるとて、大風に船を出し大勢に独り向かわば、その甲斐あるべからず候。
たとえ難所悪日たりとも、細かに虚実を察して奇正を整のえ、臨機応変して
謀りごとを本とせば、必ず勝利を得らるべきこと」
朝倉敏景
奈良本 辰也 (著)
宮本武蔵 五輪書入門
学習研究社 (2002/11)
P94
[第九十一段] 赤舌日ということは、うらないの陰陽道の方では、何も言わないことである。昔の人は、これをかれこれ言っていない。
この頃、何者がこんなことを言い出して、気にしはじめたものか。この日に起こったことは、成功しないなどと言って、その日言ったことは、うまくいかず、手に入った物は、なくなってしまい、計画したことは成就しないという。
これは、まことに愚かなことだ。吉日を選んでしたことの、成功しないのを数えて見ても、(その割合は)同じであろう。
~中略~
徒然草―現代語訳
吉田 兼好 (著),
講談社 (1971/12)
P232
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