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みんな自分が正しいと思って生きている [ものの見方、考え方]

 人間は、それぞれ自分の考えに従って行動するものだ(またそうあってほしい)。それを自分とまったく同じ考えでなければいけないなどと思うのは、自分と体型も大きさも同じでなくてはいけないと言うのと同じくらい、傲慢なことだ。人間それぞれ、自分が正しいと思って生きている。ところが、ほんとうに誰が正しいかを知っているのは神一人なのだ。

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P40

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫


-88208.jpg萩町城跡からの白川郷4  その人がエゴイストであるのは、一般に善悪を判断するのは自分であるというふうに考えているからだ。
こういう野蛮な人間は世に少なくない。
「曙光」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
147

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: 単行本


   正しいことを「正しい」と主張することは「正しい」としても、それは理屈や事実としての正論であって、それを主張することで逆に目的が達せられなくなったとしたら、この主張は処し方として正しいといえるだろうか。

ビジネスを動かす「ウソの技法」
向谷 匡史 (著)
情報センター出版局 (2008/8/30)
P70

ビジネスを動かす「ウソの技法」

ビジネスを動かす「ウソの技法」

  • 作者: 向谷 匡史
  • 出版社/メーカー: 情報センター出版局
  • 発売日: 2008/08/30
  • メディア: 単行本


ゼンメルワイスは、「医者が手を塩素水で消毒するだけで、死亡者を激減させられる」ことを発見した。そしてその単純な「医者が手を洗う」方法を取り入れたところ、死亡率を一八%から一%に下げることに成功した。これはまさに画期的な発見であり、イノベーションである。
 しかし、その効果を証明する膨大なデータを一〇年にわたって集めたにもかかわらず、その方法は広まらなかった。その理由は大きく二つあると思われる。
一つの理由は、「これまで産褥熱で患者を死に追いやっていた原因は自分たちの手だった」という事実を医師たちが受け入れたくなかったことにある。
~中略~
 もう一つの理由は、ゼンメルワイスの啓蒙方法にあった。明らかなデータがあるにもかかわらず医師たちがその方法を受け入れようとしなかったので、ゼンメルワイスの説明は攻撃的で脅しのようになり、ついには医師を殺人者呼ばわりしはじめたのである。
~中略~
コロンブスの卵のように、後から聞けば「当たり前」のように思われるような、「コストや手間のかからないソリューション」が本質的である場合が多い。
~中略~
 どれだけ論理的に正しくて効果が期待できるソリューションであっても、フィールドで取り入れられなければなんの効果も出すことができない、

ビジネスマンのための「行動観察」入門
松波 晴人 (著)
講談社 (2011/10/18)
P267

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

  • 作者: 松波 晴人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 新書




 事業に成功するためには、「これが正しいんだ」という自分の信念がなければならない。
その信念が、「企業規模を大きくすること」でもよければ、利益をあげること」でもよい。 「新技術の開発」でも、「自分が有名になること」でもよい。もちろん「息子に継がせること」や「自分の好みを満たすこと」であってもよい。

 信念とは、もともと主観的なものである。ここで大事なのは、自分の正義は自分だけの正義、他人や世間が同意するとは限らないことを、承知しておくことである。
「「次」はこうなる」

堺屋太一の見方 時代の先行き、社会の仕組み、人間の動きを語る
堺屋 太一 (著)
PHP研究所 (2004/12/7)
P99

堺屋太一の見方 時代の先行き、社会の仕組み、人間の動きを語る

堺屋太一の見方 時代の先行き、社会の仕組み、人間の動きを語る

  • 作者: 堺屋 太一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2004/12/07
  • メディア: 単行本




人はその好むところもって、真実とするなり。
[デモステネス] 古代ギリシャの弁論家 | B.C.384-322

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)
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人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2012/12/11
  • メディア: 単行本



P62
 人を苦しめる「判断」には、「自分はエライ」「正しい」「優れている(はずだ)」と肯定しすぎる思いもあります。仏教では、こうした心理を”慢(まん)”と呼びます。
 ”慢”は、いっときは自分を肯定できる気がして心地よいのですが、高慢、傲慢、プライド、優越感といった思いは、結局、不満や、うぬぼれゆえの失敗を招いて、損をします。

P63
 人はみな、「自分が考えることは正しい」と、心のどこかで思っています。  しかし、その判断が正しいのか、間違っているのかは、一体どのように「判断」するのでしょうか。
 ブッダは、このように語っています。
 私が言葉を語るのは、相手に利益となる場合である。  真実であり、相手に利益をもたらす言葉であれば、ときに相手が好まない言葉であっても、語るべきときに語る。それは相手への憐れみ(慈悲)ゆえである。
                      ―アバヤ王子との対話 マッジマ・ニカーヤ

P67
 正しく理解する者は、「自分が正しい」と思うこと(慢)がない。
 だから、苦しみを生み出す「執着の巣窟」(わだかまり)に引き込まれることはない。
                     ―スッタニパータ<あるバラモンとの対話> の節

P72
 もう一つ大切なのは、「素直になる」ことです。自分が一番ラクになれるからです。
 自分はエライ、正しいという”慢”の心に固まってしまうと、周囲との間に「壁」ができてしまいます。人とわかり合えなくなります。また、何か言われると自分を否定された気がして、逆上したり、落ち込んだりと、苦悩を溜めていきます。
 こうした苦しみは、周囲が問題なのではありません。「自分は正しい」という思い込みが、原因なのです。
~中略~
 率直に言って、「自分は正しい」という思いなんて、あまりに小さな自己満足にすぎません。その思いが、誰を幸せにしているというのでしょうか。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • 作者: 草薙龍瞬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: Kindle版









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