感情・情緒さえも消費する社会 [社会]
生まれ変わりのモチーフを使って愛を語ったり、どこかで愛を叫んだり。泣くのがわかっているような情報を発信するなんて、市場モデル丸出し(わかっていても、みすみすその手に引っかかってしまうんですよね)。ついに私たちは、感情・情緒さえも消費するようになってきたんですね。
八柏龍紀氏の「「感動」禁止!」という本の帯に、「感動をありがとう!って気持ち悪い!!」と書いてありましたが、同感です。フランス人政治思想家であるA・トクヴィルは民主制の社会が進むと、直ちに理解できるもの、すぐに共感を与えるものが生き残り、人々の関心がそういったものへと絶えず集中することになる、と指摘しています。
いきなりはじめる仏教生活
釈 徹宗 (著)
バジリコ (2008/4/5)
P301
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