マスタリー(熟達) [雑学]
人の信念が熟達の内容を決定づける
キャロル・ドゥエック 「自己理論」
~中略~
ここから、マスタリーの第一の法則が生まれる。
マスタリーはマインドセット(心の持ち方次第)である。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)
講談社 (2010/7/7)
P174
P178
訓練をやり遂げるかどうか予測するもっとも的確な判断材料は、認識力とも身体的特性とも関係ない、「根性」という評価なのだという。これは、「長期目標を達 成するための忍耐力と情熱」と定義される。
訓練中の陸軍士官候補生の体験から、マスタリーの二番目の法則が裏づけられる。
マスタリーは苦痛だ。
~中略~
彼(住人注;アンダース・エリクソン)によれば、「かっては天賦の才だと思われていた多くの資質が、実は、少なくとも一〇年間の厳しい訓練の結果であると判 明した」。
スポーツでも音楽でもビジネスでも、マスタリーには長期間(1週間とか一ヶ月ではなく、一〇年間(ディケード)にわたる努力(困難で、うんざりするような、つらい 、全身全霊を傾けた努力)が必要とされる。
P182
(住人注;マスタリー最後の法則)
これがマスタリーの本質といえる。つまり、マスタリーは漸近線である。
近づくことはできる。それを目指して進んでいくことはできる。あともう少し、ほんの少しで達するほどに接近はできる。しかしセザンヌの苦悩と同様に、”決して” それに達することはできない。
マスタリーの完全な実現は不可能なのである。
史上最強のゴルファーとも言われるタイガー・ウッズは、自分はもっと上達できる ―上達しなくてはいけない―と、何回も語っている。
人間の癖を直すにはしつこさが必要だ。
P5
スポーツでも音楽でも一芸に秀でた人がみな通る道。それは驚くほど単調な練習を、驚くほどしつこくやることである。
その結果前人未到の境地に到達する。
そういう技能を持った人が長い目で見れば大きく報われ、目の前のニンジンを追いかけていた人々が地団駄踏んで悔しがる、という結果になる。
大前研一
どの世界でも同じであると思うけれど、そこに所属したからといって、その職業に必要な素養がいきなり身につくわけではない。
美容師が美容師として認められるには、数年かかるだろうし、「一人前」として求められる技術は半端なものではないだろう。それは、本屋さんだって、パン屋さんだって先生だって、多分そうだ。
坊さんも同じこと。
ボクは坊さん。
白川密成 (著)
ミシマ社 (2010/1/28)
P003
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