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しゃべりすぎに注意 [対人関係]

多弁な聖者はあまりいません。聖者は、己を人にわからせる必要がないからです。カリスマ性はあるかもしれませんが、少なくとも私には、多弁な聖者は信じられません。
 神仏や聖人でない我々でも、話すことより聞くことをよしとするのは同じです。
その証拠にわれわれは「しゃべりすぎた」という反省はよくしますが、「聞きすぎた」反省はほとんどしません。

プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P1

DSC_9755 (Small).JPG平山温泉 

説明が長い人ほど、聞く態度が見られないと思いませんか?~中略~
 相手に説明しなければならないと思うのは、自分の話がわかってもらえないときです。
このようなときは、相手がこちらの話をわかっていないケースもあるのですが、案外こちらが相手のことをわかっていないケースも多いのです。

プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P168

まず質問を投げる、次に相手が考える、そしてすぐに答が返ってこなかったら
「好きなだけ時間を使ってゆっくり考えてください。それまで黙っていますから」とクライアントに伝えるのです。

コーチングが人を活かす
鈴木 義幸 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013/3/1)
P30

七八二 ひとから尋ねられたのではないのに、他人にむかって、自分が戒律や道徳を守っていると言いふらす人は、自分で自分のことを言いふらすのであるから、かれは「下劣な人」であると、真理に達した人々は語る。
七八三 修行僧が平安となり、心を安静に帰して、戒律に関して「わたくしはこのようにしている」といって誇ることがないならば、世の中のどこにいても煩悩のもえ盛ることがないのであるから、かれは<高貴な人>である、と真理に達した人々は語る。

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P176

われわれに耳が二つあり口が一つしかないのは、しゃべるよりも聞く方がずっといいからなのだ。
[ゼノン] 古代ギリシャの哲学者 B.C.335-263

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)

 ビジネスの世界でもよく、「トップ・セールスマンは聞き上手」といわれますがそれは本当で、交渉や調停の世界でも、いかに相手に話をさせるかということが決定的に重要です。
知らず知らずのうちにこちらに有用な情報をどんどん与えてくれますし、何より「自分の主張を聞いてくれた」という気持ちになってもらうことで、合意への道のりがスムーズになるからです。
 私がよくやる手として「上級編オウム返し」というのがあります。相手が話している間、「うーん。なるほどね」とうなずきながら、折々で「すると、あなたはこう考えておられるわけですね」と相手の主張を繰り返します。ここまでは、聞き手上手になるコツとしてよくいわれる「オウム返し」法です。
 交渉や調停のプロはこのとき、相手の主張を自分の言葉を使って整理して再提示します。「自分の言葉で」というのがポイントで、相手の意見を確認しながら、徐々に自分の意見も交ぜていくのです。相手が気づかないくらい少しずつこちらの主張も反映していくことで、こちらが想定する落としどころに誘導することができます。

交渉プロフェッショナル
島田 久仁彦 (著)
NHK出版 (2013/10/8)
P59


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