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ワイドショーやレポーターは他人事だからやってられる [ものの見方、考え方]

 ワイドショーで取り上げられた事件のあった学校で、事件後何が一番のストレスだったかを調査したことがあります。保護者・教師・児童(生徒)を対象としたアンケートで一番だったのが、マスコミの取材です。
まだつかまらない犯人よりもマスコミがストレスになっているのです。次にストレスになるのが、関係者同士の疑心暗鬼です。情報が多いのとその情報にかたよりがあるために、関係者を疑心暗鬼におとしめているのです。これもマスコミの功罪からいえば「罪」の部類に入ると思います。

 マスコミ関係者に聞きますと、報道は「国民の知る権利」のためであると言われます。
しかし国民は何を知りたいのでしょうか?たしかに、戦前の報道管制による侵略戦争への傾斜は、より正確な報道を国民が知っていれば防げたかもしれません。
しかし、そのような国家が危険な状態にあるときは、外国を見ればわかるように、報道の自由が規制されるほうが先になります。そんなときに本当にマスコミは時の権力と戦うのでしょうか。
戦中生まれの私には疑問です。誰がなんのために情報を知りたいのか、人の秘密を知りたいのかを、マスコミはハッキリ自覚しておいてほしいものです。
 スターのゴシップやあまり自分に関係のない人の秘密を知ることに、どのようなメリットがあるのでしょうか。

プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P200

プロカウンセラーの聞く技術

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  • 作者: 東山紘久
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2015/04/01
  • メディア: Kindle版

 

TS3E0592 (Small).JPGししとう

P203
 ここまで読んでこられた賢明な読者は「そうか、マスコミをはじめ、他人は、みんな自己中心的見方で、秘密をもった人を見ている」ことに気づかれたでしょう。
~中略~
 しかし、他人にとってはこれが(住人注;秘密にするような事柄)いかに浅い話であるかは、毎日くり返されるワイドショーを見ればわかります。
もし、ワイドショー関係者にとっても深い話なら、毎日、放送などとってもできたものではありません。だから、レポーターがいくら演技しても、彼らが問題を軽く扱っていることがわかります。もし彼らが本当に深く感じていたら、毎日のレポーター活動などできません。
彼らがまず心の病にかかってしまいますから。
~中略~
 レポーターが元気で毎日過ごせるのは、秘密を世間に暴露する仕事をしているからです。もし、レポーターが自分が知った秘密を漏洩せずに抱え込んでいると、病気になると思います。だから心ある人間は、秘密をあまり知りたくないものです。

プロカウンセラーの聞く技術

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  • 作者: 東山紘久
  • 出版社/メーカー: 創元社
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