SSブログ

太平洋戦争はアメリカの日本いじめだった [国際社会]

 要するに、日米戦争は、自身社会主義者に近く、ソ連に親近感を持つルーズベルト大統領が、ソ連そしてイギリスを窮地から救い出すため、権謀術数をつくして日本を追い込み、戦争の選択肢しかないように仕向けたものでした。
日本が追い込まれ追い込まれ、国中が呼吸も苦しいほどになっていたからこそ、開戦の報を聞いたほとんどの国民は、勝敗について一様に不安を抱きながらも、「すっきりした」のです。
~中略~
 軍部ばかりでなくすべての国民が、在米日本資産の凍結、全面禁輸、ハル・ノートと愚弄され続け、鬱屈していましたから、息苦しさから一気に解放されたような気分になったのです。  東亜新秩序などという美しいスローガンはあるものの、弱い者いじめに近い日中戦争は、武士道精神のまだ残っていた多くの国民にとって憂鬱な戦いだったのです。
それにくらべアメリカは、GNPで日本の十二倍、鋼材生産は十七倍、石油はなんと日本の七百倍もある国なのです。屈従や野垂れ死の淵に立たされた日本が、祖国の名誉と存亡をかけて、世界一の大国に対し敢然と立ち上がったことに、民族としての潔さを感じ高揚したのです。

日本人の誇り
藤原 正彦 (著)
文藝春秋 (2011/4/19)
P207

日本人の誇り (文春新書)

日本人の誇り (文春新書)

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: 新書

 

TS3E0681 (Small).JPG呉市 下浦刈  梶ヶ浜ビーチ

P226
 昭和の世界恐慌では、列強のブロック経済化という排他的政策により日本の輸出が締め出され、失業者は国中にあふれ、東北の農村などでは一日一回の食事もできない欠食児童が大量に現れ、若い娘たちが身売りされる中、朝鮮をこえ、中国の主権を踏みにじって満州に新しい市場を求めざるを得ませんでした。
これはコミンテルンの謀略により日中戦争まで発展し、アメリカの謀略により袋小路に追いこまれ、ついにはアメリカとの悲劇的戦争に至りました。

日本人の誇り (文春新書)

日本人の誇り (文春新書)

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: 新書

 


タグ:藤原 正彦
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント