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そもそも人間は矛盾している [哲学]

河合 ~前略
 ぼくがずるさと言っているのは、もう少し違う言い方をすると、人間の思想とか、政治的立場とか、そういうものを論理的整合性だけで守ろうとするのはもう終わりだ、というのがぼくの考え方なのです。
人間はすごく矛盾しているんだから、いかなる矛盾を自分が抱えているかということを基礎に据えてものを言っていく、それは外見的にみるとやっぱりずるいわけですね。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく
河合 隼雄 (著), 村上 春樹 (著)
新潮社 (1998/12)
P74

TS3E0591 (Small).JPGハラペーニョ

人間が真理の中に住み且つ行為することを、神様が目ざしていたのだったら、神様は世界の作り方を変えねばならなかっただろう。
(「格言と反省」から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P72


糸井 人って、そうだと思うんですよ。
 本屋で週刊誌を買うときに、一番上にあるものじゃなくて、ついその下の2冊目を手に取っちゃうじゃないですか。一番上が破れたり折れたりしてるならしょうがないけど、明らかにきれいな本が上にあるときも、ぼくは2冊目を取ってしまう。
どうしてそういうことをするかなぁ、って自分でも思うけど、やっぱり2冊目を選んじゃう。これ、誰にでも経験あると思うんですよ。
早野 そうですね。
糸井 だから、その非科学的なことも、みんなの中に普通にある。でも、もしかしたらその「2冊目の週刊誌を取る」というような行動こそが、知らず知らずに風評被害みたいなことにつながってるのかもしれない。~後略

知ろうとすること。
早野 龍五 (著), 糸井 重里 (著)
新潮社 (2014/9/27)
P14


 人間を動かしているのは感情であって、理屈ではない。頭でっかちはロジックで人を説得しようとし、時として高圧的に論理で相手を追いつめてしまう。そこで論破しても、相手は動かない。
そういうことをされたことを「馬鹿な屁理屈で、人前で恥をかかされた」と憎しみとともに一生忘れないのがオチだろう。

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
P82


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