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抗がん剤治療 [医学]

小野寺(住人注;小野寺時夫) 前略~ (住人注;抗がん剤治療を)受けたことを後悔している人はたくさんいますが、「受ければよかった」と後悔している人はひとりもいない。
~中略~
小野寺 私は、若いころは抗がん剤療法をやったんですけど、延命効果のある人がたまにいることを経験したんです。 それは化学療法の効果だったと信じています。でも、いることはいるけれども、まことにすくない。30人にひとりぐらいの割合ですから、全体の統計には有効と出てこないはずなんです。しかも、ある程度以上にがんが進行すると、明らかに延命効果はないですからね。 やはり抗がん剤には、非常に抵抗感があります。
~中略~
近藤(住人注;近藤誠) 日々の診療に加えて、データを山ほど読みこんでいくと、はっきり見えてくるものがあります。 抗がん剤で生存率が向上するのは急性白血病、悪性リンパ腫、小児がん、睾丸腫瘍など、がんの中でわずか1割程度です。
~中略~
小野寺 前略~
 抗がん剤を使っても、がんが治るわけではないこと、延命するといってもせいぜい数か月が多いということ、延命効果のある率は非常に低いこと、副作用で大変苦しむこと・・・医者は正直に患者に話して、患者に判断をゆだねるべきです。
それから、抗がん剤は、効く場合は劇的に効くんです。だから、効かなかったらすぐやめる。早期の判断が肝心です。
近藤 でも、効かなかったらすぐやめることにすると、抗がん剤を使う患者はほとんどいなくなって、医者は「おまんまの食い上げ」になるから、そういうことはやらないでしょう(笑)。

別冊宝島2000号「がん治療」のウソ
別冊宝島編集部 (編集)
宝島社 (2013/4/22)
P38

DSC_0902 (Small).JPG両子寺

P73
 イレッサはQOL(Quality of Life、生活の質)も上げるし生存期間も 延ばしますので、「がんとうまく長くつきあう」という目標にかなったお薬で、現在、標準治療として、多くの患者さんに使われています。約2%の方が副作用の間質性肺炎で命を落としてしまうという事実は、承認された当初も今も同じですが、効果の得られる人のは、1年以上の延命効果があります。
取材・文/北健一(ジャーナリスト)


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