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病院給食の「三悪」 [医療]


 ところが私の入院体験でも、午後四時か四時半に夕食がでてきます。病院給食の「三悪」とよくいわれますが、時間が早すぎるのと、冷たくて、まずくて、とても食べられたものではありません。これでは逆に、病気がわるくなってしまします。

患者本位の病院改革
新村 明(著),藤田 真一(著)
朝日新聞社 (1990/06)
P28


DSC_2290 (Small).JPG札幌もいわ山ロープウェイ

P44
病院事務長のところへ行き、夕食の午後四時配膳を、せめて五時くらいに遅らせるべきではないか、といったのです。「それはとてもむずかしい」というので、なぜかときくと、給食主任にきいてくれ、といいます。
そこで給食責任者に会うと、「いや、それはむずかしいことです。夕食時間を遅らせると、職員の帰りが遅くなって、労働条件の問題になります。無理ですよ」というのです。
いろいろきいた結果、職員の労働条件や帰宅時間に合わせて、逆算して、夕食の四時配膳が設定されていることが、わかりました。そして医療の場というのは、患者さん中心ではなく、職員中心に機能しているんだなという事実を、自分の入院体験で初めて知ったのです。

P84
 セント・クリストファー・ホスピスを訪れたとき、ちょうど昼食の時間でした。白い皿に、ひらめのムニエル、丸のままのゆでたじゃがいもと、人参が添えられていました。
看護婦は、ベッドサイドに座って、寝たままの患者さんにそれをお見せしてから、おもむろに魚をほぐして、小さくしたものを、スプーンで患者さんの口に運んでいました。じゃがいもは、スプーンの腹で押しつぶして、マッシュポテトのようにして、口に運んで差し上げていました。
 高齢者の入院が増えた日本の病院では、歯が悪いからといって、きざみ食だとか、ミキサー食が多くなっております。
それは容器の中央に、茶褐色のかたまりとして、患者さんのもとに運ばれます。なんと、へだたりがあることでしょう。出されたものが何であるか、わからないものを、患者さんがおいしくめしあがれるはずなど、ありません。








タグ:新村 明
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