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FXは中産階級向けパチスロ [社会]

一般の個人投資家向けに売られている金融商品は、「プロが買わないような商品だからこそ、一般個人に売られている」ということである。
~中略~
つまり、資金を調達したい側の会社や人にとってみれば、たくさんお金を持っている人に交渉して自社の株を買ってもらったほうが、ずっと効率的に、楽に儲けられるのだ。それなのに、「個人を相手に小口に分割して手間ひまをかけてまで金融商品にして売る」ということは、「金融に詳しい目利きのお金持ち投資家が、買わないような投資先であり、値づけだから」なのである。
 個人を相手に金融商品を売る会社にとって、いちばんありがたい顧客となるのは、「自分の頭で物事を考えない」人々だ。
~中略~
 FX(為替取引)はまさに、そういう金融ビジネスモデルの筆頭である。一言で言えば「中産階級向けパチスロ」といって良いだろう。

僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史 (著)
講談社 (2011/9/22)
P157

P241
 私はまず、基本的に一般投資家が株式投資で確実に儲けることはほぼ不可能だと考えている。
日本の株式市場は、制度上にも構造的にも、素人が参加する場合、賭博(ばくち)的な要素が強い。 ~中略~
 なぜ素人が儲けられないのか。それはファンドなどの機関投資家が、個人投資家を「カモろう」と常に手ぐすねをひいて待ち構えているからだ。
 機関投資家と個人投資家では、得られる情報の速度と深度がまったく違う。

P271
 本書の中でFX取引などにハマってしまう人は、「自分の頭で考えることをしていない」と述べたが、世の中の多くの”残念な人”は、「自分で調べる一手間」をかけようとしない。
しかし投資家として生きるのであれば、あらゆることについて自分で調べてみて、考えて結論を出すことが必要となる。


タグ:瀧本 哲史
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