人生百年 [人生]
「五十歳になった。あと十年もしたらリタイアしてゆっくり老後を過ごし、お迎えがくるのを待てばいい」
という時代は過ぎ去りました。五十歳になった。あと五十年ある、という人生行路が待っているのです。
そこにあるのは、悠々自適の、静かな老後といった牧歌的な世界ではなく、あとの五十年をどう生きるかという、人によっては重くくるしさにとらわれるような、歴史が体験したことのない、未踏の世界なのです。
これまでのように、人生の第一線からリタイアしたら、子どもや孫に囲まれて、のんびり余生を過ごすというようなシナリオは、もう成り立たないと考えたほうがよいでしょう。
百歳人生を生きるヒント
五木 寛之 (著)
日本経済新聞出版社 (2017/12/21)
P52
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