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BNP [医学]

 BNPは「ナトリウム利尿ペプチド」と呼ばれるホルモンの1つで、腎臓からナトリウムと尿の排泄を増やす、すなわち塩分と水分を体の外に出す働きがあります。
心臓の中の血液の量が増えて心臓が押し広げられると、「水分が多すぎますよ、水と塩分を体の外に出してくださいね」という指令が出て、心臓から分泌されるのがBNPです。
 心不全になると足がむくんだりすることから分かるように、体のなかの水が過剰となります。BNPはこの余分な水を体の外に出してくれる、つまり人がもつ心不全に対抗するための優れたシステムなのです。
見方を変えると、心臓の伸展、すなわち心不全の程度に比例して心臓から分泌されます。したがって、心不全の有無、重症度とBNPの値が正比例するので、心不全の検査として使うことができるのです。

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章
古川 哲史 (著)
新潮社 (2018/12/14)
P83

DSC_5067M (Small).JPG和布刈神社


タグ:古川 哲史
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