SSブログ

知ッテ聞クハ禮ナリ [対人関係]

大山元帥の逸話
大将3年3月10日の陸軍記念日にお孫さんが問うた。
「おじいさん、総司令官というものは、どんな心がけで戦(いくさ)をするものですか?」
73歳の老将軍はいたずらっ子のように微笑して答えた。
「うーん。知っちょっても、知らんふりをすることよ」
(立野信之「新名将言行録」5)

会田 雄次 (著)
日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (講談社現代新書 293)
講談社 (1972/01)
P87

日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (1972年) (講談社現代新書)

日本人の意識構造―風土・歴史・社会 (1972年) (講談社現代新書)

  • 作者: 会田 雄次
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1972
  • メディア: 新書


-346b6.jpg門司港駅

  知らないふりをするということは、往々にして大変役に立つ知恵ではないだろうか。
たとえば、誰かが何かを話そうとするとき、知らないふりをする。その人が言う。「こんな話ご存知ですか」。君は答える。
「いいえ」。
たとえ知っていても、そのまましゃべり続けてもらう。
~中略~
君が「こんな話ご存知ですか」と尋ねられた時、「ええ」と答えてしまったら、そういう人を失望させてしまうだろう。そして、結局は、「気の利かない人」とけむたがられてしまう。
~中略~
 このように、いつも何も知らないということにしておけば、ひょんなことから、本当に知らなかった情報が完璧な形で入ってくることもあるだろう。そして実は、これが情報を集める最高の方法でもあるのだ。
~中略~
 そういう時、知らないふりを装うと、情報が得られること以外にも、得なことがある。情報を入手することに無関心と見なされ、その結果、陰謀や悪巧みには無縁の人物のように思われることだ。
~中略~
 知らないふりをするのと反対に、当然すべてを知っているというふりをするのも、時には効果がある。
~中略~
 こういった、生活の知恵のようなものを上手に使いこなすには、常時自分にも身の回りに注意を注ぎ、冷静でなければならない。

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P255

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 作者: フィリップ・チェスターフィールド
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫



   いつも敏感で鋭くある必要はない。特に人との交わりにおいては、相手のなんらかの行為や考えを見抜いていてもしらぬふうでいるような、一種の偽りの鈍さが必要だ。
 また、言葉をできるだけ好意的に解釈することだ。
「人間的な、あまりに人間的な」

超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
082

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: 単行本


五 曽子曰わく、能を以て不能に問い、多きを以て寡( すくな)きに問い、有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く、犯されて校(むく)いず。
昔者( むかし)吾が友、嘗( かつ)て斯( ここ)に従事せり。


~中略~


曽先生がいわれた。
「ゆたかな才能をもちながら、鰓嚢のとぼしいものにも質問し、ひろい知識を貯えていながら、無知な人にも質問し、あってもないように、充実していても空虚なように自分を見せ、他人から仕掛けられても反抗しない。
私の旧友たちはみな、こんなふううにつとめていたものだ」


                  論語

           孔子 ( 著), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 ( 1973/07)

                       P216

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 作者: 孔子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント