コーチングとは [教育]
コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げるために、その人の潜在能力を開放することをいいます。
そのためには、指導者は仕事のやり方をおしえるのではなく、対象者が自ら学べるように援助しなくてはなりません。
菅原 裕子 (著)
コーチングの技術
講談社 (2003/3/18)
P28
P20
コーチは、人を指導する人です。
コーチの仕事は、相手を無知と決め込んで教え込もうとすることではなく、
相手の能力を認め、その能力が発揮できる環境を創ることなのです。
P44
仕事のやり方を知らない人にコーチングはできません。
知らない人には、ティーチング(教えること)が必要です。
まず、仕事の仕方を教え、組織のルールを教え、本人が目標を持ったときに初めてコーチングが可能です。
P 10
[国際コーチ連盟(ICF)による定義]
コーチングとは、クライアントのパーソナル上、および仕事上の潜在能力や可能性を最大限にするために、思考力を喚起させ、創造性を高める共同作業である。
P40
コーチの心得
1、人はコントロールできない。他人は変えられない。
2、人はみんな違う。コミュニケーションは伝わったことがすべて。
3、自分がコントロールできる範囲を知る。
4、事実・思考・感情を切りわける
5、何のためのコーチングをするのかを意識する。
6、信頼関係がないと、未来づくりは始まらない。
7、コーチの関わり方ひとつでモチベーションはあがる。
8、相手に依存されたらコーチングは失敗。
喜田 菜穂子 (著)
きほんからわかる「ビジネスコーチング」
イースト・プレス (2008/10/17)
きほんからわかる「ビジネスコーチング」―図解 (East Press Business)
- 作者: 喜田 菜穂子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 新書
エディさんがコーチを務めてきたチームには、必ずメンタルコーチがついていたそうです。でも、それまでラグビー日本代表にはいませんでした。ラグビー日本代表にいなかったというよりも、日本のほとんどすべての競技のチームにはメンタルに関する専門家がいなかったのではないかと思います。
なぜか。
ひとつは、「アスリートはメンタルがもともと強い」という思い込み。でも、すでに述べたように、現実はアスリートも一般の人もメンタルの強さは変わりません。アスリートだからといって、心理的にタフだとは言えないのです。
もうひとつは、「競技レベルが高くなれば、それに伴ってメンタル力も上がる」という勝手な期待。これも間違いであることは、いくら世界トップクラスの選手であっても、オリンピックのような大舞台になると実力を発揮できないという事実が証明しています。
そして、指導者が「リラックス」「集中」と言えば、それができる方法をアスリートがわかっているだろうと仮定していること、「メンタル=根性」と短絡的にみなしていることも大きな原因です。
ですが、なんといっても最大の理由は、指導者がメンタルトレーニングを軽視していることです。というか、「選手のメンタルのことは自分がいちばんわかっている」と思い込んでいる。だから、その必要性を認めない。
「研究ばかりしている専門家よりも、元選手で、現場を見ている自分のほうがわかっている」そう考えているのです。
ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」
荒木 香織 (著)
講談社 (2016/2/19)
P177
「部下を育てる」というと、自分が上に立って「教える」という意識を持ってしまいがち。確かに、リーダーとして業務上必要な技術や専門知識を教えることは必要ですが、「育てる」=「教える」ではありません。
部下が自ら学び、自分で工夫しながら新しいスキルを身につけ、自分の力で問題を解決していく―そんな「自発的な成長」を促すために、一方的に教えるだけでなく、本人の「気づき」を重視した「コーチング」の手法を取り入れることをお勧めします。
コーチングは、「問いかけ」を主体としたコミュニケーションです。リーダーは直接的に指示やアドバイスを与えるのではなく、部下が「自分で気づく」ように誘導することを心がけてください。
メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P124
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