考え続けること [哲学]
自分なりに腑に落ちると、人はついそこで考えるのをやめにしちゃう。
でも、答えが分らないといつまでも考えるだろう。肝心なのは答えを得ることじやなく、考え続けることなんだな。
天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉 (著)
一日一生
朝日新聞出版 (2008/10/10)
P84
三徳山三仏寺参道
生きた魚を手にするためには、自分で出かけていきうまく魚を釣り上げなければならない。これとおなじように、自分の意見を持つためには、みずから動いて自分の考えを掘り下げ、言葉にしなければならない。
そしてそれは、魚の化石を買う連中よりもましなことだ。
自分の意見を持つことを面倒がる連中は、金を出してケースに入った化石を買う。この場合の化石とは、他人の昔の意見のことだ。
そして彼らは、買った意見を自分の信念としてしまう。そんな彼らの意見はいきいきとしておらず、いつまでたっても変わらない。
けれども、この世にはそういう人間が数多くいるのだ。
「漂泊者とその影」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
088
コメント 0