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商いの王道 [経営]

一、確実なる品を廉価にて販売し、自他の利益を図るべし。


二、正札掛け値なし。


三、商品の良否は、明らかに之を顧客に告げ、一点の虚偽あるべからず。


四、顧客の待遇を平等にし、苟も貧富貴賎に依りて、差等を附すべからず。


高島屋の祖、初代飯田新七


                       山本 眞功 (監修)

                       商家の家訓―商いの知恵と掟

                        青春出版社 (2005/12)

                       P126

-efd6b.jpg長谷寺2 ぼたん
商家の家訓

商家の家訓

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【渡辺崋山】(一七九三~一八四一)―商売―

 眼前の繰り廻しに、百年の計を忘るなかれ。
~中略~
 苦労人の崋山は「商人八訓」という商業心得をのこしている。「一、まず朝は召使より早く起きよ。一、十両の客より百文(匁)の客を大切にせよ。
一、買い手が(商品が)気に入らず返しに来たらば、売るときより丁寧にせよ。一、繁盛するに従ってますます倹約をせよ。一、小遣いは一文よりしるせ。一、開店のときを忘るな。
一、同商売が近所に出来たら懇意を厚くし互いに励めよ。一、出店を開いたら三カ年は食料を送れ」
「八䪼勿(こつ)の訓」という交渉時の心得も書いている。真木重郎兵衛という用人を藩金調達のため大坂に派遣したときに与えたものである。
冒頭の言葉は、その一つ。交渉時には、相手と面談するから、情がわいたり、あせったりして、根本を忘れがちだ。目の前のことに惑わされず、基本を考えよという。<大功は暖にあり。機会は急にあり>。
大仕事は長い間の積み重ねだが、チャンスは急にくる。だが冷たい気持ちで相手と交渉してはいけない。、<面は冷なるを欲し、背は暖を欲するということを忘るなかれ>。
表面上、冷たい顔をしていても心中は温かい気持ちで交渉に臨むべし。応対は笑顔だが内心は冷たい商談が多い昨今、考えさせられる。

日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P76


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